離婚をして住宅ローン1,500万円を払えなくなったが、自己破産で帳消しにした事例
自己破産で借金を解決した事例をご紹介します。
自由財産の拡張により、100万円近くの預貯金を手元に残すことができた事例
<相談前の状況>
性別 | 女性 | 年齢 | 40代 |
仕事 | 会社員 | 借金額 | 1,500万円 |
Hさんは、結婚をしていて、お子さんはいらっしゃいません。
結婚をして数年たってから、ご主人と共同でマンションを購入しました。
平成7年頃購入し、販売価格は2,600万円程度だったそうです。
35年分割のローンを組み、毎月Hさんのご主人は、もともとは会社員でしたが、その後自営業に転身しました。
ところが、自営業になってから仕事があまり上手くいかず、Hさんも仕事をして、2人でローンを返済していました。
その後、ご主人がアルコール依存症になり、離婚をすることになりました。
Hさんは仕事を継続して、以前に貯めていた預貯金の中から住宅ローンの支払いをするようにしました。
しかし、このままでは、いずれ貯金を使い果たしてしまうと思い、相談に来られたようです。
相談にきた時点では、マンションのローンが1,500万円以上残っていました。
<ポイント>
Hさんの場合、マンションのローン残高が1,500万円と多かったため、これを一人で返済していくのは現実的に難しいと思われました。
また、マンションを失ったとしても、実家が近かったため、そちらに一時的に住まわせてもらうことが可能でした。
このような状況から、破産手続きを選択することになりました。
<相談後の状況>
Hさんの場合には、破産手続きをする時点で預貯金が約300万円程度ありました。
このうち、約200万円は債権者へ配当することになりましたが、99万円の預貯金は手元に残すことができました(破産手続き上、「自由財産の拡張」と呼ばれています。)。